西安・咸陽の旅 No.2

アジア方面他
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大雁塔~シルクロード起点群像~西安城壁 2025年6月2日~4日

6月2日(月)午前7時、朝食。「オムレツ」は、その場で作ってくれるのでアツアツでとても美味しいです。

西安博物院へ。

西安博物院は中国の周・秦・漢・唐の各王朝の文化遺物、約13万点を仮想と現実を組み合わせて展示し、古代首都の歴史を学べるようになっています。

西安博物院と同じ敷地内に有る小雁塔は、高さ43.3mの塔で薦福寺の境内に建っています。小雁塔は唐の高僧である義浄が天竺から持ち帰った仏教の経典・仏図などを保存する為に建てられた塔とされています。建築当時は15階建てであったが、現在13階までが存在しています。

小雁塔は劣化が進んでいて内部に入ることは出来ません。

西安博物院の庭園から小雁塔を望む
西安博物院の展示品

雍村飯店にて昼食。

昼食後は「秦咸陽宮遺蹟博物館」~「阿房宮遺蹟」へ。

阿房宮は秦の始皇帝が自ら計画し、BC212「渭水」の南側に建設した巨大な宮殿で、後に秦を滅ぼした楚の武将項羽によって火を放たれて焼失したとされています。

秦咸陽宮遺蹟の石碑
阿房宮遺蹟の石碑

夕食は四川料理の「川渝人家」

麻婆豆腐は辛さ控えめでお願いしてあったが、一口、口に入れただけで口がしびれて思わずむせてしまいました。

夕食後、オプショナルツアーの「大唐不夜城の夜景観賞」へ(1人280元)
「大唐不夜城」は夜になると街全体がライトアップされ、まるで唐代へタイムスリップしたような華やかな雰囲気が味わえます。午後9時からはメイン道路の中心で噴水ショーが開かれ、音楽に合わせて揺れ動く噴水に思わず見とれてしまいました。

大唐不夜城の街中を散策
大唐不夜城の噴水ショー

6月3日(火)午前9時、大慈恩寺の山門から境内へ。入ると正面に聳える「大雁塔」が目に入ります。

長い石畳の道を進み「大雄宝殿」を参拝し、大雁塔の内部へ。らせん状の急階段を登り7層64mの最高部へ、高層ビルの20階くらいの高さを一気に登るのはやはり疲れます。最上階で四方の景色を眺め地上へ戻りました。

大雁塔は唐の高僧玄奘三蔵(三蔵法師)が天竺(インド)から持ち帰った仏像や経典を保存する為に唐の第3代皇帝高宗に依頼し、大慈恩寺の境内に建立した塔で、現在も内部に入り上まで登ることが出来ます。

大雁塔最上部からの眺め

昼食は精進料理の有名店「天龍宝厳素食館」へ。

円卓には野菜サラダと鉛筆状のキノコの和え物、胡瓜の漬物風の物などが既に置かれていて、席に着くと更に次から次へと料理が運ばれて来ます。

いろいろのキノコが入ったスープは香りも良く、味はあっさり目でとても美味しい。タケノコ・椎茸・枝豆の入った煮物は記憶に残る美味しさでした。全て肉を使ってないとは驚きです。

昼食後、中国密教の発祥の地と言われる大興善寺へ。大興善寺は敷地が広く、境内には山門、天王殿、大雄宝殿、鐘楼、鼓楼、観音殿などが建っていて、唐代や宗代に造られた仏像をはじめ数多くの彫刻芸術品が残されています

大興善寺の天王殿
大日如来に備わる5種の智慧を表す5仏(如来)

午後1時半「青龍寺」へ。

青龍寺は第17次遣唐使として長安に入った空海が唐の有名な高僧であった恵果に師事し、密教を学んだ寺で、空海は帰国後、高野山に真言宗を創立し天皇より「弘法大師」の称号を賜ったと言われています。
空海ゆかりの青龍寺は四国八十八か所お遍路の「0番札所」とされていて「第0番札所」の御朱印が戴けます。

青龍寺博物館
青龍寺古原楼

西安城の西門の一つである王祥門から更に西へ4kmの地点にあるシルクロード起点群像はシルクロード交流2,100年を記念して1,988年に建てられたキャラバンの群像で、ラクダに乗った人々や先頭のラクダを引く老人の像など多国籍な人々で構成されています。シルクロードは紀元前2世紀から15世紀半ばまで利用された交易路で東の起点、西安からゴビ砂漠を通り敦煌、更にウズベキスタンのサマルカンド~イラクのバクダッド~シリアのアンティオキアを経由しローマまで通じていました。シルクロードは物の交易だけでなく文化、宗教、技術なども交流されていました。

シルクロード起点群像モニュメント(1)
シルクロード起点群像モニュメント(2)

午後4時、西安城壁へ。

西安城壁は唐の都、長安城を基に明代(14世紀)に再建された防衛施設で全長14kmに及び、東の長楽門、西の安定門、南の永寧門、北の安遠門と言う4大主門を中心に敵楼、角楼、箭楼などの軍事施設が現存しています。

西の安定門より城壁に登る。(入場料54元)城壁の高さは12mでレンガ造りの構造。700年近く前に造られたとは思えぬ頑丈さです。城壁の至る所で中国人の若い女性が、いにしえの服装でプロのカメラマンに写真を撮ってもらっています。多分、今流行っているのかも?

夕食は「火鍋料理

6月4日(水)旅行の最終日。「大明宮国家遺跡公園へ。

大明宮は唐代の長安城にある三大宮殿の一つで、唐王朝の第2皇帝である太宗が父高祖の為に634年に建築を始め高宗が663年に太極宮から朝政を移し、以降240余年にわたり政治の中枢となった場所とされています。
大明宮国家遺跡公園は2010年に一般公開され、敷地内には正門にあたる丹鳳門が復元され、当時は門上部の門楼で皇家の赦令配布、宴会大典などが行われていたとされてい
ます。

大明宮の丹鳳門(復元)
大明宮の広場に綺麗な山車のような物が置いて有りました

現在は遺跡公園内の広場では20人位の中年女性のグループが何組も太極拳やリボンを持って踊ったりしていて、中国らしい風景が広がっています。

太極拳をしている女性グループ
リボンを持って踊る女性のグループ

午後1時15分、西安咸陽国際空港より中国東方航空257便にて名古屋国際空港セントレアへ。
午後2時(日本時間、午後3時)機内にて遅めの昼食。

日本時間、午後6時前セントレアに到着。
午後7時半、無事帰宅しました。

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